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ラブソングをもう一度

主従っていいよな
むしろ私が仕えたい(うおいおい)


なんやかんやで明日!!!うおおお。なんか遠足前の
園児並みに眠れない自身があるんですけど(笑)
お泊りにゆきますwww


真田主従のSS(別にカップリング要素はないと・・・)
朝焼けでまだ薄暗い森の中






「ごほっゴホ・・・ッチ」

ボタタっ

音を立てて咳と一緒にこぼれた今まで俺様の体をめぐっていた赤い液体
(量からみてあんまりもたないかも・・・)

「――早く旦那のところへ帰らなくちゃ」


俺様らしくないミスをした



もう戦の終わった戦地で残党兵を狩るために
息あるものを探すのに気配の読める忍びは適している
かくいう俺様、猿飛佐助も当然のように落ち武者狩りに狩り出されていた
もうその作業すらほぼ終わり皆が引き上げ始めたとき

「まったく~忍使いが荒いこって・・・!」

死体が積み上げられた山のなかでかすかな気配を感じた
ここまで気配を消せるってことは
(同業者?うわあ、めんどくさ)
まあ負け戦の中最後まで戦地にいるその根性を称して面くらい
拝んでやろうと人であったもの達をどけていくと

「!」

まだ忍は歳若い少年だった
足を負傷したらしく両足から血を流しその場から動かない
ほおって置けばものの数分でどうせ死ぬ傷
しかしいくら幼くても忍は忍
(とどめ刺さなくちゃ・・ね)
そう思ってクナイを構えたとき



「♪~」

「!!」


その少年が何を思ったか佐助が聞いたことのある歌を歌ったのだ

たったそれだけ、たったそれだけのことなのに


佐助に隙が生じた



そしてその隙をついて右胸を刺された



赤い残像がフラッシュバックする

『ねえ旦那、その歌いっつもそこで切れるね』

『////っつ続きを忘れただけだ!!』

うむ、思い出したら必ず歌ってやろう!!などと言って
忍にモノ以外のものまで与える自分の主人、
元々モノ扱いされる忍に人並みの感情を求めること自体
どうかしていると考えられてしまうこのご時勢にはありえないことだ
戦で自分が死んでも使い捨てだと思っていてくれればこちらとしても
楽なのに、わざわざあんな約束を自分でしてまで俺を留まらせる

しかも無意識に



「それをアンタが歌うなよっ痛」
少年が崩れ落ちる


「ッハ!こんなんで死ねるかよってね」


刺し傷は肺まで傷つけているらしく息がしずらい
(だけどそれぐらいなんだってんだ)

肺が潰れたら胸を開いてでも
足が折れたら腕で這ってでも

どうしてそうまでしてって?


モノと同じ価値しかない自分に"人"を教えてくれたから?
使い捨ての居場所を"永遠"に与えてくれるから?



森を駆けて甲斐まであと一刻ほど
(ギリギリもつ・・・・かな?)
きっと帰って来たら来たで泣きながらすがり付いて
こんな深手を負ってみっともないとか修行が足らんとか言うんだろう
応急処置が終わっただけで「これで久々に佐助の飯が食えるな!」とか
平然と駄々をこねるに違いない

想像しながら笑みがこぼれる


この瞬間にも俺は死んでしまうかもしれない
でも足は止められない



本当にただ、あの心地良い歌の続きを聞くためだけに


ラブソングをもう一度

END
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