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奪いたかった

リボツナSS
めっちゃ暗いうえ報われてません(はい、ダメーー・・)
オンリーラブ




お前から俺はいろんなものを奪ってきた


自由を奪った

時間を奪った

平穏を奪った


でも一番欲しいものは結局奪えなかった


イタリアンマフィアボンゴレ10代目候補
ツナこと沢田綱吉の家庭教師として俺は沢田宅にて
10年以上の時を費やし9代目の望む理想のボンゴレの支配者として教育した

最初は駄目に駄目を重ねたような人間だったツナも
多大なる俺の労力と多大なるツナの努力によって
及第点と呼べるまでの学力と品性と素行を身に着けた

「今日の就任式でお前のスパルタ教育ともお別れだな」

「・・・・ああ」

就任式会場からボンゴレの本部へと戻る車内での会話は
二人の過ごした年月を感じさせないほどそっけないものだった

「到着しました、おつかれさまです。」

運転手の声と共に先に帰っていた獄寺がリムジンのドアを開け誘導する
ツナとリボーンの二人はボンゴレ本部の本低の入り口に立った
空はあいにく機嫌が悪いらしく今にも泣き出しそうだ

「ツナ」

「あ、リボーンは本低には入れないんだっけ?」

どこまでも冷たく言い放つ言葉、褪めた視線
でも、俺はお前の瞳に映っているだけで心臓が高鳴る

お前はきっと俺を恨みの対象にしかみていないだろう
身勝手で一方的で迷惑であろう俺のこの気持ちを必死に隠すために
10年以上俺はツナに自身を触れさせなかった

もし、触れられたら
俺が我慢できずにお前の心を、全てを奪ってしまうと思ったから

「じゃあなリボーン」

頬に伸ばされた手を払うことはできなかった
ツナの瞳がかすかに見開く


俺の体温が暖かいのがそんなに驚くことか?ダメツナが

すぐにツナは簸るを返し本低への磨きのかかった大理石の階段を上っていく
振り返る気配すらない

恨まれることには慣れている

お前から俺はいろんなものを奪ってきた


自由を奪った

時間を奪った

平穏を奪った


でも奪いたいものはどれも違って
一番欲しかった心は手に入らなかった

本当は「行かないでくれ」と懇願して欲しかった
すがりついて泣いてくれたら・・俺は死んでもいい




ただ、お前の愛が欲しかった


遠くなっていく背中に聞こえないようつぶやいた

「一度でいい、俺の為に微笑んでくれ」

涙さえ振り出した豪雨が消してしまった




end

書いててなんですがすごい沈んだ自分。
やっぱリボツナは結ばれなくちゃですねv(そうか?)
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