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Ree(りぃ)
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【創作について】
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デートデートおお!

Yさんとデート行かせてもろた~(^o^)わあん幸せ
最近出かけてなかった引きこもり万歳なのでいい刺激になりました!






お題的普日SS
【俺だけ知っていればいい】








帰り道、学生服を着た4人の男子生徒が並んで慣れた通学路を歩く



「華が欲しいよね、華が」

「言ってろ髭」


お前らなんか浮いた話とかないワケ?俺ら青春真っ盛りだよ?と
フランシスが言うのを軽く流すと、キッと八つ当たりのような眼力がこちらを射抜く。
まあこいつがこの間、盛大に女にビンタを食らって振られた場面に偶然出くわして、
思わず噴出してしまったことへの八つ当たりには違いないのだが。
それはフランシスの隣にいるアントーニョの「フランシスにないのなら俺らはもっとないやんなー」で、
その視線は彼に映ったがすぐに俺の隣で先ほどから携帯の文字盤を忙しく打っている菊に向けられる、
当然菊は、フランシスのそれに気づいているが、彼が携帯のディスプレイから目を離すことはない。


「2次元の話でしたらいくらでも」


「だってよ」

「あああもうっお前ら嫌い!」


そう言いながら住宅地の曲がり角を曲がったとき、俺よりひとつ頭分低い
菊の黒い頭が吹っ飛んで彼の携帯が後ろのほうへ転がってった。


「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」


と、違う学校の制服を着た女の子が大袈裟に尻餅をついた菊に話しかけた、

今なら俺はフランシスとアントーニョの心の声が読める



(((お、青春の予感)))



しかし、根っからオタクな菊は目の前の、彼がよくしているゲームで言う『フラグ』が立っているにも関わらず、
3次元の女に興味を示す気配はない。ズボンを叩きながら目を合わそうともせず「ええ、問題ありません」とだけ口にした。

その発言には人見知りである彼の、明らかな拒絶が伺え、
彼の目の前の女子生徒は気まずそうに「本当にすいませんでした」とだけ言い、そのまま歩き出し、フラグはバッキバキに折れた。
((((ですよねー)))
その一連の余りのあっけなさに、フランシスとアントーニョは馬鹿馬鹿しくなったのか、興味を無くしたように別の話に切り替えて歩き出したので、俺は振り向いて、突っ立っている菊のすぐ前にある転がってった藍色の携帯を追いかけて拾った。

俺の行動に気づいた菊もすぐにこっちへ来る、


「ああ携帯、・・・すいませんギルベルトさん」

「・・・ほらよ」



それから礼を口にする彼の顎を指で持ち上げると、
驚いたように見開かれた双黒には俺だけが映っていて、
少しだけ、波打った感情が静まった気がしてそのまま顔を近づけた。
ほんのり染まる頬に気分をよくして口角を上げながら彼の唇を掠めるように奪う



「気をつけろよ」



嫉妬でおかしくなるから、



閉じられた目蓋は肯定、
俺達が付き合っていることを知っているヤツはひとりも居ない。

end


「ついったお題」
シチュ:帰り道、表情:「目を瞑る」、ポイント:「振り向きざまに」、「お互いに同意の上でのキス」
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