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大切ななにか

第3回目ってか

まさかリボツナ話つづくとは・・・∑(○言○;)

自分でもビックリですよ!!
しかも、やっぱりグダグダしてるし・・・。

今回はコロも獄も出てきますv
もうなにがなんだか、とりあえず愛はあるはず(笑)

というわけで(?)
リボツナ10年後しかも昨日のつづきっぽいのどうぞ☆
大切な貴方



イライラする



「おいっ」

「・・・・」

「おいっつってんだろコラっ!!」


「・・・んだよコロネロか」

「なんだよとは随分な挨拶じゃねえかコラ(怒)」


スグ切れるところをみると、こいつ会わなくなってから少しも変わってないな・・


「ちょっと振り向かなかっただけでなんだよ」


黒ずくめの青年が対照的な金髪碧眼、軍服を着た青年に振り返る


「ちょっとじゃねえぞ。もうこれで5回呼んだ」


さすがにこの言葉にはリボーンの黒色の目も少し見開く


「わ、悪かったな・・。でなんの用事だ?」


言葉にも動揺がとれる。こんな覇気のない姿は
幼少の頃から付き合いのあるコロネロでさえこんなリボーンはさすがにはじめてみた

(こりゃそうとう煮詰まってるな)


「ああ、なんか最近妙に仕事熱心だって聞いて、珍しいと思って近くに用があったし様子を見に来たんだぞコラ。」

「そうか・・・」


そう一言だけ言うと狭い脇道に入ったところで壁にもたれかかった


本当は昔から報酬が高く質のいい仕事しか受け付けなかったリボーンが
最近はあきらかに格下の奴らが請け負うような下卑た仕事もしているとうわさに聞いたので
ヒットマンから何でも屋と呼ばれつつあることをおもしろ半分に聞かせて、からかってやろうかと思ったのだが
本人の様子が明らかにおかしいことに気付いたので
刺激する発言は控えておくことにした。


様子といっても今会ったばかりだが、それだけでわかるほどの落ち着きのなさだ

(これでよく仕事こなしてるな)

さすがは世界一と言わしめるまでの腕というところだろうか
改めて姿をみると生活感のかけらもない。

前は身なりだのといろいろうるさかった奴だったが今は
黒のコートでわかりずらいがすそも汚れているし靴に泥の跳ね返りがある
もう何日も家に帰らず歩き続けているのか革靴のかかと部分が少し丸い

なにより前会ったときと違うのは瞳だ


「おまえ、それはヒットマンの眼じゃねえぞコラ」

背負っていたライフルを壁にもたれかからせてリボーンとは向かい側の壁に寄りかかる



「・・・・」

目線をちょっとだけこちらに向けてから帽子を深くかぶる


「俺はその眼を知ってるぞコラ。殺し屋じゃなくてただの大量殺人鬼の「だまれ!」

擦れた低い声で言われ沈黙する





間をおいてリボーンがポツポツと話し出した


「・・・こうでもしてないと落ち着かねぇんだ」

「いらねえ事ばっかり考えちまう。」


長い付き合いだ、リボーンがしきりに考えることなど考えなくてもわかる


「それ、あいつのことかコラ」


「・・・・・」
(他に誰がいるんだよ)


「マジにいらねえことなのか?」


「・・・・・・・・」
(いらねえことなワケない!)


「お前・・迎えに行ったらどうだ?」


「っ!!っんなことできるわけねぇっ!」



イライラが頭痛に変わってきたので八つ当たりする前にコートをひるがえして街中の方へと出て行く



「オイ!!!死ぬ前になんとかしろよ!ミスって死なれても寝覚め悪りいぞコラ!!」

縁起でもないアドバイスを大声でする幼馴染に舌打ちしながらも
言葉は頭に残っていた





『お前・・迎えに行ったらどうだ?』




迎えに、だと?それができれば苦労なんてしない
忘れるために仕事を多く受けているというのに


まったくもって忘れるどころか色あせる気配すら見せない己の気持ちに焦りさえ感じる
最近は寝る間も惜しんで仕事をして・・いっそ倒れられたらどんなにいいだろうと、そして唐突に死にたいとも思う。

自分はきっと生きている限り“ツナをこちらの世界に引き込むか否か”という苦悩に悩まされるのだろう
ならばいっそあいつを永遠にこの世界に入り込ませないようにするには手っ取り早く自分が死ねばいい



(でも、そしたらツナは・・・)



あいつは俺が日本を立つ前日


『ねぇリボーン連れてってくれないのはなんとなく分かってたんだ』

『もう会えないかもしれないだからね・・』


結局あのときツナは見送りに来なかった



「きっと10代目・・沢田さんは来たら一緒に飛んで乗り込んでしまいたくなるから来てないんじゃないでしょうか」


友達として日本に残ることを選んだ獄寺は困った顔で言っていた




「『自分から死んだりしないでね』っか。ったくダメツナが妙なとこ聡くなりやがって。」


そういったときのツナは顔を背けてこちらを向こうとしなかったので
あのときどんな表情をしていたのかは俺にもわからない




「でもなツナ、そうでもしないと壊れそうに俺は・・・・」



にぎやかな街中を気配なく歩いてゆく

大切で、大切で、おまえという存在が何より大きすぎて




手の中の大切な何かが、まるで水のように流れて行く






「お前に会いたい」






お題【手の中の大切な何かが、まるで水のように流れて行く】
追憶の苑からお借りしましたv

あれ?この調子だと迎えに行っちゃう?(笑)

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